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ECのプロに聞きました～Shopify認定教育パートナー三浦卓也さん「第一夜」
「ひとりEC 個人でも売上を大きく伸ばせるネットショップ運営術」を2022年3月に出版された三浦卓也さん。
ご自身がShopify（ショッピファイ）
で運営する「ミウラタクヤ商店」では、バターコーヒーなどを中心に販売し、三年連続年商1億円を達成した現役ネットショップ店長でもあります。
今回、売れるネットショップの教科書の新コンテンツ「ECのプロに聞きました」の最初の「ECのプロ」として三浦卓也さんに年商1億円を3年連続達成した秘訣についてお話しを伺いました。
ミウラタクヤ商店が年商1億円を3年連続達成した理由
ミウラタクヤ商店の年商1億円を3年達成って、ぶっちゃけ盛ってないですか？
いやー、そこはよく聞かれるんですけど、「ガチ」なんです
ほなマジですごいですやんｗ
すごいんですよガチのマジですｗ
たったひとりで運営しているECサイトで年商1億円なんですよね？
はい、そうです
ってめっちゃ簡単に言うやーんｗ
実際のところはリピーターさんに助けてもらっている部分は大きいんですけどね。
ミウラタクヤ商店のリピーター率ってどのくらいなんですか？
リピーター率で計測したことはないんですが、メルマガ経由での売上が30～40％ほどありますね。
SNS全盛の時代でもメルマガを利用しているんですね
メルマガは本当に効果ありますよ。SNSは即時性が高いツールですが、メルマガは年齢層に関わらず読んでもらえる情報ツールですし。
具体的にどんなメルマガを配信しているんですか？
メルマガではあまり商品の売り込みはしていないですね。どちらかといえば、主力商品でもあるバターコーヒーが売れる原因でもある「ダイエット」に関する情報発信を積極的に行っています。
バターコーヒーが売れる要因って、味とかの部分よりも「ダイエット」に直結している部分が大きいんですね？
そうなんですよ。もちろん、バターコーヒーを飲む事で痩せるという訳ではありませんし、あくまでもダイエットのきっかけの一つにバターコーヒーの存在があるんだと思っています。前にも言いましたけど、僕はかなりダイエットオタクなところがあるんですよ。どうすれば痩せるかってのを自分の体験を通して伝えたいって思いが強いですね。
これからひとりでECに挑戦する方へ
ひとりでECに挑戦する上でのアドバイスなんかはありますか？
僕はオンライン、オフラインという定義はあまり持っていないんです。きっかけとしてオンラインで知り合ったお客様に対して、バターコーヒーを通じて、ダイエットに関する情報を提供した結果、お客様からのリピート注文が増えたというのが実際のところです。
商品よりも「目的」や「結果」が大事という事ですか
そう捉えてもらっていいと思います。うちの商品は、バターコーヒー以外にもプロテインなどの商品も販売しています。どれも人の健康に影響する商品ですね。どうやってうちの商品を利用してもらって、お客様の健康に貢献できるかを常に考えています。
ミウラタクヤ商店のコンセプトでもある「社会の脂肪を減らす」と共通する理念でもありますね。
はい、商品を販売するというよりも、コンセプトでもある「社会の脂肪を減らす」為に、ミウラタクヤ商店の商品がどんな役にたてるのかという点にフォーカスしてショップ運営を行っています。
ひとりECの書籍に詰まったメッセージ
三浦さんの「ひとりEC」の書籍を読み込んだんですが、この本って、個人の方がひとりでEコマースを初めて独立する事にとても後押しになる情報が詰まっていますよね？
ありがとうございます！そういってもらえると本当に嬉しいです。この本を通じて僕のようにECに挑戦してくれる個人の方が増えればいいなと思っています。
私も以前は会社でEC担当者としてショップ運営していましたが、このひとりECに書いてある内容は、これからネットショップをたった一人でスタートしていく方にとってはきっと「バイブル」になる本だと思っています。
ありがとうございます！ホンマに嬉しいです！
具体的な部分で言えば、ネット販売する「商品」についてですが、商品についてもこのひとりECには詳しく書かれていますね？
はい、うちの商品は、バターコーヒーをはじめとして、ほとんどの商品がOEMで生産している商品なんです。
OEMですか。これって意外に知らない人多いですよね？
おっしゃる通りですね。OEMって、個人でも対応してくれる会社は多くて、自分のアイデアがあれば、オリジナルの商品を製造してくれるんですよね。
個人の方がネットショップを新規でスタートする際に、真っ先に引っかかる部分が「商品」なんですよね。自分の商品を持っている個人の方ってほとんどいないですし。
ホンマそうですよね。僕も最初のころは、ハンドメイドアーティストの方に商品の仕入れを依頼したこともありますよ。
ハンドメイドの商品ですか？それって一点ものがほとんどじゃないですか？
おっしゃる通りです。ハンドメイドの作家さんの商品を展示会などで拝見して、その商品を仕入れさせてもらえるように交渉していた時期もありました。ただ、これは結構大変で、失敗もあったんですよね。
やっぱりそうですよね。ハンドメイド系の商品って、限定的な部分も大きいですし、なにより量産が難しいですもんね。
そうなんですよ。ただこれは僕の不義理でもあるんで、何とも言い難いんですが、やっぱり商品をいち早く仕入れたいって思いが強くなると、他のクリエイターさんにも声掛けして商品をあちこちから仕入れるって動きにもなってしまって。
わかります。それは仕方ない事ですよ。ハンドメイド系の商品をネットで量産販売するっていうのは一種の「矛盾」が生じていると思うんですよ。ハンドメイドだからこそ価値があるのに、それを量産体制に入って製造してしまうと、その価値が失われてしまうんじゃないかって。
確かにそうですね。
これは私の持論ですが、ハンドメイドアーティストの方は、その価値、ブランドをしっかりと確立するようなマーケティング戦略を取るべきだって思うんです。薄利多売と真逆の戦略ですね。価値があるからこそ、量産しない。そんな戦略を独自でやるべきじゃないかなって。
おっしゃる通りですね。僕が過去に失敗したケースも、そういった背景がありますから。
ハンドメイドでしっかりブランディングできるのであれば、それを貫き通して価値を高めた方がいいですね。
三浦さんの今後の目標について
三浦さんに最後にお聞きしたいのですが、今後の目標って何ですか？
まだ道半ばの状況なので、あまり大きな事は言えないんですけど、あえて言えば「文字だけで物を売る」事に挑戦したいですね。
文字だけで物を売るんですか？コピーライティング的な事でしょうか？
それもありますね。今は広告にも頼っている状況なんですが、自分の考えるコピーで物を売れたらなって考えているんです。テーマが面白ければ、広告に頼らなくても商品は売れると思うんですよ。
確かに魅力的なコピーや文章を見ると、商品の購入に至るケースもありますよね。
僕はメルマガでもいつも「つかみ」を大事にしているんです。
つかみですか？ダチョウ倶楽部的な？
ちょっと何言ってるかわからないですけど、おそらく意味はその通りだと思いますねｗ
なんで意味わかんないんだよ！ヤー！くるりんぱッ
まぁ、メルマガもキャッチ―なセリフから入ったほうが、既読率が上がるんですよ。例えばですが、過去に配信したメルマガのリード部分では「お酒を飲み過ぎて、娘からお口臭いと言われた三浦です」って感じのリードを入れたんです。
ポリデントのCMじゃないすかｗ
確かにそんな感じですねｗまぁこうした日常的な要素をメルマガに入れる事で親近感を得て、読み進めてもらうってテクニックもありだと思うんですよね。
アリだと思いますね。メルマガって売り込み過ぎると敬遠されますからね。
ホンマにそうなんですよ。売りたいなら売り込まないがセオリーですね。
他には三浦さんの目標ってありますか？
あとは世界進出ですね！たったひとりのECで世界進出！
目標デカ！
海外って、日本よりもライブコマースが盛んなんですよ。ライブコマースって知ってますか？
あ、あれやろ？あのジャパネットタカタみたいな
それはテレビショッピングですね。まぁライブコマースはSNSなどを利用したリアルタイム動画ショッピングですね。これが中国やその他のアジアでも盛んなんですよ。
確かに日本ではライブコマースのムーブメントはまだまだ来ていない感じがしますね。TikTokでバズった商品が売れるってケースは「地球グミ」なんかでありましたけど。
ミウラタクヤ商店の商品を海外でも販売していきたいっていうのが、目下の目標でもありますね。
めちゃくちゃデカイ目標じゃないですか！応援しますよ
ありがとうございます！これからまだまだ色々な障壁があると思いますが、ミウラタクヤ商店は海外販売にも挑戦していきたいと思います。
今回は色々な視点でインタビューにお答えいただきホンマにありがとうございました！
