2025年2月更新 ChatGPTとDeepSeekはどちらを使うべき?徹底比較してみた
AIの進化が止まらない今、私たちの生活や仕事に欠かせない存在となった「ChatGPT(チャットジーピーティ)」。一方で、最近登場した中国発のAI「DeepSeek(ディープシーク)」も連日のように注目を集めています。
ChatGPTとDeepSeekって「どちらが優れているの?」「違いは何?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ChatGPTとDeepSeekの特徴や性能を徹底比較しました。
それぞれのメリット・デメリットを整理し、「どんな人にどちらが向いているのか」を分かりやすく解説します。
ChatGPTとは?特徴やメリット・デメリット
ChatGPTは、アメリカのOpenAIが開発した会話型AI(人工知能) です。
人間のように自然な文章を生成し、質問に答えたり、文章を作成したり、アイデアを提案したりすることができます。
活用方法としては、ChatGPTに対して質問を行うことで、その質問に対する回答を行います。
また、文章作成時のアイデア出しや、プログラミングのコード作成も行うことができます。
アイデア出しで便利なのが「●●の商品についてキャッチコピーを5案考えて」などと指示することで、様々なキャッチコピーを作成してくれます。
画像生成も得意としていますが、イメージに偏りがあったりするため、今後の成長が期待されています。
ちなみに、この記事のアイキャッチ画像やイメージ画像はすべてChatGPTで生成したものです。
フリー素材などを探す必要がなく、時短にもなり非常に便利です。
ChatGPTの特徴・メリット
ChatGPTには、以下のような特徴があります。
- 高い精度と幅広い知識:多様なトピックに対応し、詳細な情報提供が可能。
- 多言語対応:日本語を含む多言語で80以上の言語に対応。それぞれの言語で自然な会話が可能。
- 学習データに基づいた知識提供:一般的な質問や専門的な内容にも対応。
- APIの提供:企業や開発者向けにカスタマイズや外部システムとの連携が可能。
実際にChatGPTを使っていて感じるのは、「非常に優秀なアシスタント」を雇っているという感覚です。
情報収集、比較分析、アイデア出し、画像生成など幅広い要望に的確に応えてくれます。
では、ChatGPTを使う上での注意点についても説明いたします。
ChatGPTの注意点・デメリット
ChatGPTには、以下のような注意点があります。
- 無料プランの制限:無料版では一部の高度な機能や最新モデルの利用に制限がある。
- リアルタイム情報の取得:最新のニュースや情報の取得には限界がある。
- すべての情報が最新で正しいとは限らない:ニュースやリアルタイムの情報に対応していない為、古い情報ソースを元にする場合がある。
私は、有料プランを利用していますが、それでも情報が古い事が結構あります。
ECサイトの比較分析を行う際など、手数料率が違っていたり、プラン名が異なっていたりすることもありました。
ChatGPTが回答した内容に対しては、いつも「この情報は最新のものですか?本当に正しいかどうか再度ファクトチェックしてください」という指示を与えています。
この質問を追加するだけでも、80%の正答率が95%くらいに引きあがる印象です。
もちろん、答えのある質問、例えば計算問題や、歴史問題、英語の翻訳などはかなり高い正答率だと感じます。
テキスト原稿をHTMLコードに変換する際などは、コピペでブログにすぐ掲載できるレベルできちんとコーティングしてくれています。
プログラミングレベルになると、少し複雑になるため、自分でのチェックも必要でしょう。
いずれにしても、ChatGPTが回答した情報については、必ず自分でも再チェックしておく必要はあると思います。
DeepSeekとは?特徴やメリット・デメリット
DeepSeekは、中国のAI企業が開発した最新の会話型AI で、2025年1月に登場しました。
DeepSeekは、中国のヘッジファンド「High-Flyer(幻方)」による資金提供を主に受けて、梁文峰(リャン・ウェンフォン)によって設立、運営されています。
DeepSeekはChatGPTに匹敵する性能を持ち、特に中国語圏での利用を想定して現在も開発されています。
DeepSeekの特徴・メリット
DeepSeekには、以下のような特徴があります。
- 高度な自然言語処理:文章の生成や翻訳、要約などが可能。
- 低コストでの高性能:ChatGPTより低コストで開発され、高い性能を持つ。
- 中国語圏での最適化:中国語の処理能力が特に高く、ビジネス用途にも活用できる。
- 一部無料で利用可能:現在は無料で提供されており、今後のプラン提供が注目されている。
DeepSeekは中国で開発されたAIであるため、中国語や英語での対応が前提となります。
現在無料で利用できるため、国内でも多くのAIエンジニアが開発に着手しています。
コストパフォーマンスという点ではChatGPTよりもメリットがあると言えるのではないでしょうか。
続いて、DeepSeekの注意点について説明いたします。
DeepSeekの注意点・デメリット
DeepSeekには、以下のような注意点があります。
- 検閲の可能性:中国政府の規制により、一部の情報が制限されることがある。
- プライバシー懸念:データの取り扱いが不透明で、セキュリティ面の確認が必要。
- 日本語対応の限定性:日本語での自然な会話や高度な文章生成は、ChatGPTほど洗練されていない可能性がある。
ここ数日、DeepSeekの問題点に関するニュースが報道されていますね。
例えば、DeepSeekはChatGPTのデータを不正使用して学習しているという疑惑であったり、利用データが中国に流出しているなどの問題があげられています。
また、悪意のあるプログラム(マルウエア)の作成も可能であるなど、サイバー攻撃などに利用されるリスクも懸念されています。
ちょうど今日のYahooニュースで、「ディープシークのAIアプリ、正答率17% 米欧競合をほぼ下回る」という報道もありました。
現状無料で利用できているので、コストパフォーマンス的には良さそうですが、実際に運用が本格化した後で必ず「有料化」されると思います。
その時にChatGPTと比較して費用対効果がどうなるかも現状不透明な状況にあります。
セキュリティ面でも不安が多いので、DeepSeekの利用をためらう方も少なくないと思います。
ChatGPT と DeepSeek 比較表(2025年1月現在)
項目 | ChatGPT(OpenAI) | DeepSeek(中国企業) |
---|---|---|
開発企業 | OpenAI(米国) | DeepSeek(中国) |
リリース年 | 2022年(GPT-3.5)、2023年(GPT-4) | 2025年1月 |
利用料金 | 無料プランあり、有料プラン(月額$20) | 無料(有料プラン検討中) |
言語対応 | 多言語対応(日本語・英語・中国語など) | 主に中国語・英語(日本語対応は限定的) |
精度・知識 | 幅広い知識と高い精度を持つ | 基本的なタスクでは高い性能を示すが、リアルタイム情報の取得に課題 |
拡張性・API | API提供あり、企業向けカスタマイズ可能 | API提供予定(詳細未公表) |
倫理・検閲 | 西洋基準の倫理規定、適切なフィルタリングあり | 中国政府の規制を受ける可能性あり |
プライバシー | データプライバシーを重視、入力情報を学習に利用しない設定可能 | データ管理・プライバシー保護に関する懸念あり |
市場の影響 | 米国・欧州・日本市場で広く利用 | 中国国内および一部の国際市場で急速に普及 |
まとめ:ChatGPT vs. DeepSeek、どちらを選ぶべき?
今回、ChatGPTとDeepSeekを比較、分析してみてわかったことは、それぞれ異なる強みと特徴を持つAIであるということです。
ChatGPTは、多言語対応や精度の高さ、プライバシー保護の面で優れ、ビジネスやクリエイティブな用途に最適であり、新しいサービスが続々と開発されています。
一方、DeepSeekは、中国市場向けに最適化されており、コストパフォーマンスの高さや特定分野での高精度な処理が魅力である反面、セキュリティ面などに不安があると感じます。
私が感じた選び方は以下の通りです。
- 精度・汎用性・安全性を重視するなら「ChatGPT」
- 低コストで高性能なAIを求めるなら「DeepSeek」
ただし、DeepSeekに関しては、連日の報道のように不透明な要素も多く、不安材料も多数あるため、安易に利用を行うことは注意が必要だと思います。
ChatGPTに関して言えば、様々な媒体でも活用方法が公開されていますし、私自身毎日のようにChatGPTを活用してビジネスに活かしています。
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