楽天市場に出店しているのに、思ったほどアクセスが増えない。
RPP広告を出しているのに売上につながらない。楽天スーパーSALEのときだけ売れて、通常日はほとんど注文が入らない。
こうした相談は、楽天市場を運営している店舗さんからよくいただきます。
楽天市場そのものには大きな集客力があります。楽天公式によると楽天ID数は1億以上。2025年の楽天グループ国内EC流通総額は6.3兆円まで拡大しています。
ただし、楽天市場に人がたくさんいることと、自分の商品ページに人が来ることは別の話です。
楽天市場でアクセスを増やすには、楽天SEO、RPP広告、セール・キャンペーン、クーポン、メルマガ、SNSなど、それぞれ役割の違う集客施策を組み合わせる必要があります。
そして、もうひとつ大切なのが「アクセス数だけを追わない」ことです。
この記事では、EC運営を長く支援してきたエビス店長が、2026年現在の楽天公式情報を確認しながら、楽天市場で集客する7つの方法と、店舗の状況に応じて何から改善すればいいのかを分かりやすく解説します。

楽天市場の集客は「アクセス人数」だけを見ない
楽天市場で集客を考える前に、まず覚えておきたい公式があります。
売上 = アクセス人数 × 転換率 × 客単価
これは楽天市場の公式情報でも紹介されている、店舗運営の基本的な考え方です。
例えば、月1万人が商品ページを訪れても、ほとんど購入されなければ売上は伸びません。
逆にアクセス人数が5,000人でも、商品ページがしっかり作り込まれていて転換率が高ければ、アクセス数だけ多い店舗より売上が高くなることがあります。
そのため、「アクセスが少ないから、とにかく人を増やそう」と考える前に、まずどこに問題があるのかを分けて考えましょう。
- アクセスが少ない → 集客施策を見直す
- アクセスはあるが売れない → 転換率を見直す
- 注文は入るが売上が伸びない → 客単価を見直す
- 新規客は来るが売上が安定しない → リピーター施策を見直す
楽天市場の集客改善では、まず「何が足りないのか」を数字で切り分けることが重要です。
楽天市場で集客する7つの方法
2026年現在、楽天市場で店舗側が取り組みやすい集客方法を大きく整理すると、次の7つです。
- 楽天SEOで検索流入を増やす
- RPP広告で商品の露出を増やす
- 楽天スーパーSALE・お買い物マラソンを活用する
- クーポン・ポイント施策でクリックを増やす
- メルマガなどでリピーターを増やす
- SNSから楽天市場へ送客する
- 楽天市場外の検索・メディアから集客する
すべてを同時に始める必要はありません。
商品の販売実績やアクセス状況によって、優先する施策は変わります。ひとつずつ見ていきましょう。
① 楽天SEOで検索流入を増やす
まず整えておきたいのが、楽天市場内の検索対策です。
楽天市場で商品を探している人は、すでに「何かを買いたい」と考えている可能性が高いため、検索結果から商品を見つけてもらえる状態を作ることは非常に重要です。
ただし、2026年の楽天SEOは「商品名に検索キーワードをたくさん入れればよい」というものではありません。
楽天公式では、商品情報の品質だけでなく、検索ワードごとのクリック率・転換率、レビュー、問い合わせ対応、配送品質なども検索ロジックに反映されることが公開されています。
つまり現在の楽天SEOでは、
検索される
↓
クリックされる
↓
購入される
↓
満足してもらう
まで考える必要があります。
楽天SEOについては別の記事で、2026年の楽天公式情報をもとに詳しく解説しています。

② RPP広告で商品の露出を増やす
検索対策だけでは十分なアクセスを獲得できない商品には、RPP広告を使って露出を増やす方法があります。
RPPは楽天市場の検索結果などに商品を表示できるクリック課金型広告です。
広告が表示されただけでは料金が発生せず、クリックされたときに広告費が発生するため、商品ごとの反応を確認しながら運用できます。
特に相性がいいのは、次のような商品です。
- 販売を始めたばかりの新商品
- 商品ページは整っているが露出が少ない商品
- 転換率が高いのにアクセスが足りない商品
- セール期間に販売数を伸ばしたい商品
一方で、商品ページを見ても購入されない状態のまま広告費を増やすのはおすすめしません。
広告は「売れない商品を売れる商品に変えるもの」ではなく、「すでに選ばれる状態の商品をより多くの人に見せるもの」と考えると分かりやすいです。
③ 楽天スーパーSALE・お買い物マラソンを活用する
楽天市場ならではの大きな集客機会が、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどのイベントです。
楽天市場側が大規模に集客するため、通常日より多くのお客様が商品を探すタイミングになります。
ただし、イベントが始まってから商品ページを直していては遅いです。
エビス店長なら、イベント前に次の項目を確認します。
- 第一商品画像
- 商品名
- 価格・送料
- クーポン
- 在庫数
- 発送予定
- レビュー
- 商品説明のファーストビュー
アクセスが増えるタイミングだからこそ、商品ページ側の準備が売上に大きく影響します。
④ クーポン・ポイント施策でクリックを増やす
同じ商品が検索結果に並んでいるとき、ユーザーは商品画像や価格だけでなく、「今買う理由」も比較しています。
クーポン、ポイントアップ、送料無料条件などは、商品をクリックするきっかけになります。
ただし、値引きを大きくすればよいわけではありません。
広告費、値引き額、ポイント原資などを含めて、最終的に利益が残るか確認してください。
集客できても利益が残らなければ、長く続けられる施策にはなりません。
⑤ メルマガなどでリピーターを増やす
楽天市場で安定した売上を作るうえで、意外と見落とされやすいのが既存客への集客です。
毎回新しいお客様だけを集めようとすると、広告費も労力も増えていきます。
一度購入してくれたお客様に、再び店舗へ来てもらえる仕組みを作っておきましょう。
- 新商品のお知らせ
- 再入荷案内
- 季節商品の案内
- リピーター向けクーポン
- 関連商品の提案
- 消耗品の買い替えタイミングでの案内
特に食品、日用品、コスメ、消耗品など、再購入が期待できる商品では重要な施策です。
⑥ SNSから楽天市場へ送客する
Instagram、X、TikTok、YouTubeなどから商品を知ってもらう方法もあります。
SNSの強みは、まだ商品名を知らない人にも商品を見つけてもらえることです。
楽天SEOが「すでに商品を探している人」への集客だとすれば、SNSは「まだ検索していない人に商品を知ってもらう集客」と考えることができます。
特にSNSと相性がいいのは、次のような商品です。
- 写真や動画で魅力が伝わりやすい商品
- 使い方を見せると価値が伝わる商品
- ビフォー・アフターを見せやすい商品
- 季節性や話題性のある商品
- ギフト商品
SNSだけで販売しようとせず、興味を持った人を楽天市場の商品ページへ送るところまで導線を設計しましょう。
⑦ 楽天市場外の検索・メディアから集客する
楽天市場へのアクセスは、楽天市場内だけから発生するわけではありません。
Googleなどの検索エンジン、比較サイト、ブログ、楽天アフィリエイトなど、外部から商品を知ってもらう方法もあります。
特に商品名やブランド名で検索されたときに、自社の商品ページや関連コンテンツが見つかる状態を作れると、楽天市場外からの集客機会も増えていきます。
店舗独自のSNSや自社メディアを持っている場合は、楽天市場への送客経路として活用するのもひとつの方法です。
楽天市場の集客は「新規客」と「既存客」で分ける
集客施策が増えてくると、「結局どれをやればいいの?」と迷いやすくなります。
そんなときは、まず新しいお客様を集める施策と、以前購入したお客様に戻ってきてもらう施策に分けてください。
| 目的 | 主な施策 |
|---|---|
| 新規客を増やす | 楽天SEO・RPP・キャンペーン・SNS・外部検索 |
| 既存客を戻す | メルマガ・再購入提案・クーポン・新商品案内 |
売上がまだ小さい店舗では、最初は新規集客が必要です。
一方、ある程度購入者が増えてきたら、既存客への施策を強くした方が効率よく売上が伸びるケースがあります。
「もっとアクセスを増やさなければ」と考える前に、過去に購入したお客様を十分に活用できているかも確認してみてください。
楽天市場でアクセスが増えない5つの原因
集客施策を増やす前に、アクセスが増えない原因を確認しましょう。
原因① 検索に表示されていない
そもそも検索結果に商品が十分表示されていなければ、クリックされる機会もありません。
商品名、属性情報、カテゴリ、商品説明などを確認し、ユーザーが探している商品情報と一致しているか見直してください。
原因② 表示されているのにクリックされない
検索には表示されているのにアクセスが増えない場合は、第一商品画像、価格、送料、レビューなどに改善余地がある可能性があります。
検索結果で競合商品と並べて、自分ならどちらをクリックするか確認してみてください。
原因③ 広すぎるキーワードだけを狙っている
「財布」「水」「ワンピース」のような大きな検索ワードだけを狙うと、競合も非常に多くなります。
商品の特徴に合わせて、「レディース 財布 本革 薄型」のようにユーザーの目的がより具体的な検索も意識します。
ただし、商品と関係のない検索キーワードを無理に入れる必要はありません。
原因④ 広告を出す商品を選べていない
すべての商品へ均等に広告費を使う必要はありません。
転換率の高い商品、利益率の高い商品、今後主力にしたい商品などに予算を集中させた方が効率的なことがあります。
原因⑤ 一度来たお客様を毎回手放している
新規客を獲得しても、その後一度も店舗へ戻ってこなければ、毎回ゼロから集客を続けることになります。
リピート購入できる商品なら、購入後の関係づくりまで集客施策として考えてください。
楽天市場の集客で最初に見るべき5つの数字
楽天市場にはアクセス分析機能「R-Karte」があり、アクセス人数や検索キーワード、転換率、客単価などを確認できます。
感覚で改善するのではなく、まず数字を見ましょう。
① アクセス人数
店舗や商品ページへ何人訪れているのかを確認します。
アクセスが少なければ、SEO・広告・キャンペーンなど集客側に課題がある可能性があります。
② 検索キーワード
どの検索キーワードからアクセスされているかを確認します。
店舗側が狙っている検索ワードと、実際のお客様が使っている検索ワードが一致していないこともあります。
③ クリック率
検索結果や広告で表示された後、どの程度クリックされているかを見る指標です。
低い場合は、商品画像、商品名、価格、レビューなど検索結果上で見える情報を確認します。
④ 転換率
アクセスした人のうち、どの程度購入したかを見る重要な指標です。
アクセスは増えているのに売上が伸びない場合は、まず転換率を確認してください。
⑤ 客単価
1回の注文でいくら購入されているかを見る数字です。
セット商品、まとめ買い、関連商品の提案などで改善できる場合があります。
症状別|楽天市場の集客は何から改善する?
| 現在の状況 | 最初にやること |
|---|---|
| 新商品でアクセスがほぼない | 商品情報を整え、必要に応じてRPPで露出を作る |
| 検索表示はされるがクリックされない | 第一商品画像・商品名・価格・送料を改善する |
| アクセスはあるが売れない | 商品ページ・レビュー・配送条件を見直して転換率を改善する |
| セールのときしか売れない | 通常日の楽天SEOとリピーター施策を強化する |
| 広告費ばかり増えている | 商品別の転換率と利益を確認して広告対象を絞る |
| 購入者は多いがリピートが少ない | メルマガ・クーポン・再購入提案を見直す |
「アクセスを増やす施策」と「売れる状態を作る施策」を混同しないことが大切です。
無料でできる楽天市場の集客方法は?
広告費をかけられない店舗でも、できることはあります。
まず優先したいのは次の施策です。
- 商品名・商品属性を正確に整える
- 第一商品画像を改善する
- 商品説明で購入前の疑問を減らす
- 検索キーワードを確認する
- レビューから商品改善のヒントを探す
- 既存客への案内を見直す
- SNSで商品の使い方や魅力を発信する
広告を使わないからといって、何もしなくても集客できるわけではありません。
お金の代わりに、商品情報の改善や分析へ時間を使う必要があります。
特に商品ページの改善は、一度整えればSEO・広告・キャンペーンのすべてにプラスに働くため、最初に取り組みやすい施策です。
広告費を使うべき商品・使わない方がいい商品
RPPなどの広告を使うか迷ったときは、「広告を出せるか」ではなく「広告でアクセスを増やした後に利益が残るか」を考えてください。
- 転換率が高い
- 利益率が確保できている
- レビュー・商品ページが整っている
- 競合と比較して明確な強みがある
- 販売数を増やしたい理由がある
- アクセスはあるのにほとんど売れていない
- 競合より大きく価格が高い理由を説明できていない
- レビューで同じ不満が繰り返されている
- 送料・納期が分かりにくい
- 第一商品画像で商品の魅力が伝わっていない
広告費を増やす前に、現在のアクセスが売上へ変わっているかを確認しましょう。
楽天SEOとRPPはどちらを優先する?
「SEOとRPP、どちらを先にやるべきですか?」という質問もよくいただきます。
基本的には、どちらか一方を選ぶものではありません。
- 楽天SEO:自然検索から継続的に見つけてもらう土台
- RPP:広告費を使って露出を増やす加速装置
まず商品情報と商品ページを整え、そのうえで必要な商品へ広告を使うのが基本です。
新商品のように実績がまったくない場合には、RPPで最初のアクセスを作りながら、クリック率や転換率を確認する方法もあります。
一方、自然検索から十分アクセスを獲得できている商品に、必要以上の広告費を使う必要はありません。
商品ごとにSEOと広告の役割を決めることをおすすめします。
楽天市場 集客改善チェックリスト
アクセスが伸び悩んでいる店舗さんは、次の項目を一度確認してみてください。
- 主力商品を決めているか
- 狙う検索キーワードと商品が一致しているか
- 商品属性を正確に登録しているか
- 第一商品画像で何の商品か一瞬で伝わるか
- 競合と比較して価格・送料・納期が分かりやすいか
- 検索表示されているのにクリックされない商品はないか
- アクセスはあるのに転換率が低い商品はないか
- 広告費を商品ごとの成果で判断しているか
- セール前に商品ページを準備しているか
- 購入者へのリピート施策を行っているか
- SNSなど楽天市場外からの入口を持っているか
- アクセス人数・転換率・客単価を定期的に確認しているか
全部を一度に改善する必要はありません。
エビス店長なら、まず売上への影響が大きい商品を1つ選び、改善前後の数字を確認します。
そこで成果が出た施策を、ほかの商品へ横展開していく方が効率的です。
楽天市場の集客についてよくある質問
楽天市場は出店するだけでアクセスが集まりますか?
楽天市場自体には非常に大きな集客力がありますが、出店するだけで自社の商品へ十分なアクセスが集まるとは限りません。検索対策、商品ページ改善、広告、イベント、リピーター施策などを組み合わせる必要があります。
楽天市場で一番最初にやる集客方法は何ですか?
まず商品情報と商品ページを整え、楽天市場内の検索から商品を見つけてもらえる状態を作ることをおすすめします。そのうえでアクセスが不足している商品にはRPPなどの広告を検討します。
RPP広告を出せば楽天SEOの順位も上がりますか?
RPPは商品の露出を増やす広告施策です。広告を出稿したこと自体によって自然検索順位が直接上がる施策として考えるべきではありません。SEOとRPPは役割を分けて運用しましょう。
アクセスは増えたのに売上が増えないのはなぜですか?
転換率が低い可能性があります。第一商品画像、価格、送料、納期、商品説明、レビューなど、購入をためらう原因がないか確認してください。
広告費をかけずに楽天市場で集客できますか?
楽天SEO、商品ページ改善、既存客への案内、SNSなど、広告費をかけずに取り組める施策もあります。ただし無料施策でも作業時間は必要です。まず売上への影響が大きい商品から改善することをおすすめします。
楽天市場の集客効果はどの数字を見れば分かりますか?
まずアクセス人数、検索キーワード、転換率、客単価などを確認します。楽天市場のR-Karteを使えば、店舗や商品の状況を複数の指標から確認できます。
2026年の楽天市場集客まとめ
楽天市場には大きな集客力があります。
しかし、そのアクセスを自社の商品へ呼び込み、売上へ変えるためには店舗側の改善が必要です。
今回紹介した7つの集客方法をもう一度整理します。
- 楽天SEOで検索流入を作る
- RPP広告で必要な商品へ露出を追加する
- 大型イベントの集客力を活用する
- クーポン・ポイントで選ばれる理由を作る
- 既存客にもう一度来てもらう
- SNSで検索前のお客様に商品を知ってもらう
- 楽天市場外からの入口も作る
そして一番大切なのは、単純にアクセス数を増やすことではありません。
「アクセス人数 × 転換率 × 客単価」のどこに問題があるのかを確認し、必要な施策を選ぶことです。
広告を増やすべき店舗もあれば、商品ページを直すだけで売上が改善する店舗もあります。リピーター施策を強化した方が効率よく売上を伸ばせる店舗もあります。
店舗運営をしていると、どうしても「何か新しい集客方法はないか」と探したくなります。
ですが、実際には新しい施策を増やすより、今あるアクセスをきちんとクリック・購入へつなげることで成果が変わるケースも少なくありません。
まずはR-Karteを開いて、主力商品のアクセス人数と転換率を確認してみてください。
そこから「今の店舗には何が必要なのか」をひとつずつ整理していきましょう。
楽天市場内の検索順位を改善したい場合は、楽天SEOについてまとめたこちらの記事から確認できます。