受注処理システムのGOQシステム(ごくーシステム)の評判・メリット・料金・機能
ネットショップを楽天市場
やAmazon、ヤフーショッピング、Wowma!(ワウマ)などと多店舗出店している場合、注文の処理をそれぞれの管理画面で行う必要があります。
多店舗展開を実施すると、注文の処理が煩雑になり、人手が必要になったり、作業時間も長時間化する傾向がありますが、一元管理システムを導入すれば一気に解消できることをご存知でしょうか?
当店では、楽天市場をはじめとして、約15か所にてネットショップを運営していますが、注文の処理は基本的にはごくーシステム
ひとつだけに集約させています。
楽天市場のスーパーセール時などは、注文数が一日で1000件近くまで増える事もありますが、丸一日かけて担当者たった一人で受注処理を完了させています。
今回は当店でも導入しているネットショップの一元管理システムであるごくーシステムについてその感想からメリット、各機能について現役店長が解説いたします。
GOQシステム(ごくーシステム)とは?
ごくーシステム
とは、有限会社アイティーキューブが運営するネット通販の一元管理システムのことです。
クラウド型のシステムを採用しており、受注管理から商品管理、売り上げ管理、物流管理までネット通販におけるバックヤードシステムを網羅しています。
当店では、GOQシステムの受注管理システムと商品管理システムを使っていたのですが、現在では受注管理システムのみを一元管理システムとして継続利用しています。
GOQシステムを運営するアイティーキューブは、自社でもゴルフ用品のネットショップを運営しており、実際にネットショップを運営したうえでバックヤードシステムの使い勝手などを検証しているため、現場目線でシステム開発をしている会社であるといえます。
当店では、現在以下のような複数のネットショップにて多店舗展開を行っていますが、このごくーシステムが無ければ到底多店舗出店を実現させることは不可能でした。
これだけ多数のネットショップに出店していますが、受注処理を行う担当者は毎日一人だけです。
注文数にもよりますが、一日300件程度の注文数なら、だいたい5~6時間程度で一日の受注処理を終えている状況です。
では実際にごくーシステムの受注管理機能にどのような機能があるのが、普段使っている機能について使用感などもお伝えしたいと思います。
ごくーシステムの受注処理機能のメリット
GOQシステムの受注処理機能にどのような機能があり、またメリットがあるのかを実際に利用している現役店長が解説していきます。
ごくーシステムには、受注処理機能以外にも商品管理や在庫管理の機能がありますが、この受注処理機能だけでも非常に多くの機能を備えています。
しかも目的がネットショップの一元管理であるため、楽天市場やAmazonなど売り場ごとに異なる管理画面の仕様、インターフェイスなどを楽天市場のRMSに似た使い勝手で統一しています。
ネットショップを多店舗出店するなら、受注処理の一元管理はもはや必須で導入すべきシステムだと思いますから、この機能面のメリットなどを参考にしていただき、ご自身のネットショップのバックヤードシステムにどの機能が重要かなどを検討していただければ幸いです。
(1)複数のショップの受注処理を一元管理できる
一元管理システムの代表的な機能として、複数のネットショップの受注をGOQシステム上で一元管理する事ができます。
GOQシステムが現状で対応しているネットショップ、ショッピングモールは以下の通りです。
主要なショッピングモール、ECカートサービスに対応しているので、よほどマイナーな売り場でない限りは一元管理できるでしょう。
(2)受注処理を自動化する事が可能
注文の処理は、ネットショップを運営していれば、毎日必ず実施する作業でもあります。
最初に行うのは新規注文の読み込み、決済方法の確認や配達希望日、要望などのチェックです。
実はネットショップの注文の処理というのは、ほとんどの場合ルーチン化している内容ばかりで、イレギュラーな事はめったに起こりません。
ごくまれに配送希望日が数カ月先を希望されていたり、備考欄に商品の確認事項などが書かれている事はありますが、通常の注文の場合、チェックするべき項目というのはほとんどがパターン化できるのです。
ごくーシステムでは、ルーチン化できる確認作業自体を自動処理できるメリットがあります。
煩雑になりがちなルーチン確認作業を自動化する事で、受注処理にかかる時間を大幅に短縮する事ができるというわけです。
(3)モールの決済機能を連携できる
インターネットショッピングモール事に決済方法が異なる事もありますから、注文状況の確認は非常に手間と時間のかかる作業でもあります。
おまけに目視で確認すると、確認ミスが起こるリスクも常に付きまとうのです。
ごくーシステムは読み込んだ受注情報について、決済の状況から、与信確認、ステータスの移動なども一元管理、一括処理を行う事ができます。
最近人気のある後払い決済についても対応しています。
(4)他社システムからの乗り換えも対応可能
多店舗展開を実施している方で、すでに一元管理システムを導入済みの方も多いと思います。
中には現状で使っている一元管理システムが使いにくい、コストがかかってしまうという悩みを抱える店長さんも少なくないようです。
ごくーシステムは他社が提供する一元管理システムからの乗り換え移行にも対応していますから、引っ越しするのも安心です。
(5)配送伝票の作成、送り状番号の登録も一括対応可能
ネットショップの受注処理において、注文の処理から宅配便の送り状を作るまでの作業と、その後、商品を発送した後に発生する配達番号を管理画面に戻し、お客様に送り状番号をメールで連絡する作業があります。
インターネットショッピングモール事に注文の処理を行っていると、送り状番号を戻す作業もモール事に複数回実施しなくてはなりません。
また、ショッピングモールによっては、送り状番号を一括で戻す事ができない売り場も存在しますから、送り状番号をコピー&ペーストで戻す必要が出てくる事もあります。
手動で送り状番号をコピペする作業は、番号間違いを起こすリスクもありますが、何よりも時間がかかってしまいます。
一元管理システムで一括送り状番号を戻す事ができるため、注文件数が数百件の場合でも作業時間は数分程度で終わるというメリットがあります。
これは本当に当店も助けられている機能です。
(6)メールの一括配信が可能
これも多店舗出店をしている店舗さんなら体験したことがあると思いますが、注文確認や商品の発送時に注文者様にメールや通知で連絡する必要があります。
楽天市場ならRMSから、Amazonならセラーセントラルからといった具合にシステムごとに対応が必要ですが、ごくーシステムならモールに関わらず一括でメール送信対応が可能です。
これも一元管理システムだからできる便利な機能ですね。
当サイト、売れるネットショップの教科書ではネットショップ運営者の方に向けて、ネットショップで利用するメールのテンプレートを無料提供しています。
これは当店で実際に使っているメール文面となりますので、店舗運営にまだ慣れていない方などは是非ご利用ください。
(7)各種帳票やウェブ領収書に対応
ネットショップといえども、お客様から納品書や領収書を求められる事があります。
特に領収書はメールでも頻繁にお客様からご依頼されるのですが、ごくーシステムはウェブ領収書に対応しているため、お客様ご自身でウェブ上から領収書を取得していただく事が可能です。
宛名や但し書きについてもお客様にて自由に入力いただける仕組みですから、領収書を別途郵送するなどの手間もいりません。
(8)配送先住所のチェックや配送状況の確認ができる
注文者様の配送先が、離島であったり、代金引換などに対応していない地域、山岳地帯であるような場合にもごくーシステムの画面上で表示がされます。
離島については、宅配便の送料が大きく異なり、特別な料金が発生してしまう事がほとんどです。
例えば兵庫県などは、淡路島や小豆島などは離島扱いになるケースがありますが、チェックがもれてしまうと兵庫県の運賃で対応してしまう事が当店でもありました。
また、配達状況についても現在の配達状況がどうなっているかも連携されているのでごくーシステム上の画面だけでも荷物状況が把握できるメリットがあります。
(9)モールに関わらず備考欄の一覧チェックができる
ネットショップの注文の処理で一番手間と人の力を必要とするのが「備考欄」の確認作業です。
備考欄にはお客様からの要望や質問が書かれている場所であるため、自動化する事ができません。
のしやラッピング対応の確認や、配達に関しての注意事項、例えば宅配ボックスがあるけどそこには入れないでほしいなどという要望が書かれている事があります。
備考欄を一括でチェックできる事は、注文数の多いネットショップであれば非常に時間短縮にもなります。
(10)要注意顧客をランク表示可能
本来であれば顧客管理の機能は、リピーター、お得意様や新規顧客を判別したり、メルマガなどのセグメントの為に利用する事が多いのですが、一部では問題となったお客様をチェックする為に便利な機能があるのです。
当店でも実際におられたお客様ですが、注文したのに受け取り拒否をされて商品が戻ってきた事がありました。
お客様のご都合でどうしてもそうなったのであれば仕方がないのですが、一部ではそういった迷惑行為を繰り返すお客様がおられるのも悲しい事に事実です。
こういった、一種のクレーマー的なお客様に対して、注文が入ってきた時にすぐに判別できるようにごくーシステムには、お客様の色分け機能、ランク付け機能が備わっています。
また、この機能は、離島のお客さまや注意事項がるお客様に対して色付けして目立たせる事もできるので当店でも非常に重宝している機能です。
GOQシステムの料金プラン
では実際にごくーシステム
を利用する際の料金プランについてご説明したいと思います。
当店では、現在は受注処理の機能しか利用していないため受注処理の一元管理システムを使う場合の参考にしていただければ幸いです。
最もリーズナブルなプランは、月額1万5千円(税別)の定額プランが用意されています。
このプランの場合初期費用は3万円(税別)が最初に必要となります。
この一番リーズナブルなプランでも、主要なインターネットショッピングモールである、楽天市場
、Wowma!(ワウマ)、ヤフーショッピング、Amazonにすでに対応しているんです。
その他のネットショップが一店舗増えるごとに、5000円の追加料金がかかりますが、これも定額制ですから使いやすいです。
その他の追加オプションもこちらに参考までに記載しておきます。
また、ごくーシステム以外の一元管理システムについても料金などをまとめた記事がありますのでこちらも是非参考にしてみて下さい。
GOQシステムの受注処理機能を使っての感想
ごくーシステム
を実際に使ってみての感想を書いてみたいと思います。
実際のところ、ごくーシステムを使っていて注文の一元管理を低コストで実現できている事に対してはまったくもって感謝しかないのが本音です。
強いてあげれば、楽天市場やヤフーショッピングなどのショッピングモール側で機能改変が実施されたときなどに、ごくーシステム上でのシステム改修などが行われるため、メンテナンスが度々行われる事があります。
このメンテナンスが当店の受注処理の時間帯にごくまれに重なる事などがあり、その時は作業ができなくて困ったという経験はありました。
ただ、基本的にはメンテナンスは夜間や早朝など受注処理を実施する事が少ない時間帯に行ってくれているのでそこまで重なって起こるというわけではありません。
細かい点ではまだ発展途上のシステムもありますが、やはり定額制でここまで対応できるのは費用対効果で見てもほかの一元管理システムよりも大きな強みだと思います。
あとは、不具合などが発生した場合でも、電話サポートで即時対応を行ってくれているのでその点も安心できる会社さんだと思います。
ネット通販市場は様々な売り場があり、また売り場ごとのシステムの仕様や仕組みが異なるため、その対応に追われる事もしばしばあります。
今後も新しい機能について随時対応してくれているごくーシステムは受注処理の一元管理システムとしては利用者の目線で見ても非常におすすめできるシステムですね。
ごくーシステムのまとめ
今回は、ネットショップの多店舗展開をしている筆者が、実際に使っている一元管理システム、ごくーシステムについて機能やメリットなどをご説明してきました。
ネットショップ業界は、2017年に起こった物流ショック、宅配便運賃の大幅値上げによって、当店のように商品サイズの大きな商品を扱う店舗にとっては非常に売るのが難しくなりました。
それゆえ、自社ECサイトのみで販売していたのでは、大きな売り上げを取り逃すという状況もうまれてきています。
大手企業がこぞって楽天市場やアマゾンなどに多店舗出店しているのもここに理由があります。
これからEC市場で高い売り上げを目指していくには複数のネットショップを同時に運営して、売り上げの幅を広げていく事は避けては通れないと思います。
是非、ネットショップの多店舗展開を実現させて、その一元管理をごくーシステムで低コストに運用されるとよいと思います。
今回の記事の内容が、ネットショップの受注処理を一元管理しようと検討されている方の参考になれば幸いです。